【もう騙されない】元アパレルスタッフが語る、メーカーが知られたくないランドセルの裏話 - 出産祝いはパスポート

【もう騙されない】元アパレルスタッフが語る、メーカーが知られたくないランドセルの裏話


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ランドセルのスドウhttp://www7.ocn.ne.jp/~sudou/company.html 手づくりでお手頃価格

ランドセル買いました
選んだのはスドウのオーダーメイド品、ヒューカッコいい!
ちょっと小事情あって急いだ面は否めませんが、気合い入れて探した分だけあって満足してます
宿探しと同じく執念にも近いランドセル探しの旅は量販店、専門店、ネット徘徊含め1000種類以上見ることになりました。せっかくなので検討して分かったこと、実際に数年使ってみた素材別の記録などを元に比較してみたいと思います

素材と手間のわりに高すぎる
根も葉もない言い方ですがランドセルと言うのは本当に高くて
私は以前皮革製品を扱ってたことがあったのでランドセルを選んでみて最初に感じたのは
ファッ!?利ざや大きい!儲かる業界!!っていうそうとう下世話な感情です。
安いものは1万円程度からありますがランドセルの相場は平均して3万から5万円くらいの価格で
人工皮革の大量生産品が5万円以上の値段を付けてもでホイホイ売れるのってヴィ○ンかランドセル業界だけなんじゃないの?ってくらい高額品が絶好調

子供を育ててみて分かったことなんですが
お食い初め、お宮参り、七五三…慣例行事と呼ばれるものとかベビーカーやおんぶ紐ってのは
『これくらいの価格』みたいなのが先行していて内容って言うのは二の次というニオイがする。
もちろん素晴らしいプロダクトを生んでるメーカーさんもたくさんありますが大手量販系や広告をバンバン打ってるようなメーカーとこはやっぱりちょっと盛ってる感は否めなかったかな〜。
別に悪いって言ってる訳じゃなくてお金持ちがねたましいだけです。
 
とりあえずランドセルと言ってもその違いが分からないと思うのでざっくり説明します
大体の素材なんですがランドセルはこの4種類が基本
人工皮革(クラリーノ等 布に樹脂加工してあるもの、傷に弱いが水に強い 安い)
牛革(牛の革 水に弱いが丈夫 人工皮革より100g程度重い)
コードバン(馬のケツ、丈夫で水に強く ランドセルの中ではヌメ革と並んで高級品)
ヌメ革(殆どは牛革。何度もタンニンでなめした革 傷つき易く水に弱いがこれぞ生きた革というような風合いが楽しめる 高級品)


…これは一回工房にいって素材の違いを見た方が早いと思います。個人的にはアルマにはほんとはヌメ革のランドセルを使ってもらいたかったんですがヌメ革選ぶ人ってのは殆どいないらしいのでオーダーでしか扱ってないことが多くてこの時期から探してもオーダー殆ど終わってました。はやっ
これはお店を廻ってる時にどこの人も言ってたんだけど、この5年くらいで半年程ランドセル商戦早まったらしい。5年前までは大体どこも12月〜2月がメインシーズンで、オーダーも11月や12月まで受け付けていたそうです。でも今は大手がお盆の帰省時期にあわせてばあちゃん達に買ってもらいなよってことで商戦を早めたところにSNSが登場、その商戦を後押ししたということだそう。

工業品と工芸品
現在素材の主流はクラレさんが開発した軽くて傷つきにくい人工皮革/クラリーノがほとんどで
量販店に行くとはなから人工皮革しかおいてなかったりする。
最近は革を選ばれるのは年配の方ですよって言った店員さんいたけど私の経験上『軽いわあ、傷つきにくいし』って理由で鞄買ってく人こそ年配の人だった気がするよ
そりゃさぁ、子供にとってのランドセルなんか枕にもイスにもなるスグレモノ程度の存在だし雑に使うの目に見えてるから最近は品質が向上して革よりも軽くて丈夫で6年間綺麗に使えますって言うのがウリの人工皮革が人気なのわかる。
作り手も革と違って一定の品質を保った材料を安定して手に入れるコトが出来るし、機械で一気に型抜きして、ミシンの自動化で技術もいらなくなったのでライン作業化が進み大量生産が出来るようになった。そうやって量販店の売り場をしめるようになったのは一見見栄えのいいカラーバリエーション豊富な工芸品とはほど遠い工業品ばかり。
未だに手縫い部分の工程を多く残すオオバランドセルは職人一人が縫うには一日に2個の生産が限度だと言う。
『ランドセルはこれくらいの価格』そのままだからメーカーとしてもオイシイ市場だったわけです
私にしてみれば平均価格がずーっとかわらないのに質だけが失墜した量販店の大量生産品をありがたがってるこの状況はオカシイとしか思えないのです。

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※6年後/人工皮革を使ったランドセルの縁はボロボロだけど本体のコードバンは艶があって美しい(最近の人工皮革は強くなってるらしい)

でもそれって革好きからすると正直ちょっと切ないです
だってさ、人工皮革たって結局はビニールだし、値段だって革のオーダーとそんな大差ない。
いろんな人の思いがこもったお金で買う、6年間毎日持ってく鞄.
せっかく買うなら『イイモノを育てて使う感覚』っていうのを教えてあげられる機会にしてあげるのもアリなんじゃない?って思うんです


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※5年目の牛革 土屋鞄綺麗ですね〜 土屋鞄製作所

KING OFめんどくさいランドセルってイメージですが素晴らしいヌメ革のランドセル
ここにいいリンクがあったので張っておきます。2年経過時のものだそうです。
※天然革で作るランドセル GARUVA さんからお写真拝借しました
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コレを見て、うへぇ汚い!って思う人もいると思います。革は高いし手間がかかる、それも間違いないです
でもこの写真はまさに生きた革。自分の手で育てる鞄、これを美しいととるか否かはその人次第。
すくなくとも私はとても綺麗な鞄だと思います
ウチの母は鬼のように美しい仕立て服を作る人なので小さな頃から素材や扱い方をよく教えてもらいました。
私自身長らくアパレルにいたのもその影響がなかったとは思いません
素材の知識と言うのは服や靴だけではなく、家具や家屋。本質を見るという審美眼への基礎にも通じている気がします。
センスのいい人ってのは最終的に仕事だろうが遊びだろうがなにしようがカッコいいし
いくら人間見た目だけじゃないけどやっぱりダサいのはイヤかな。。それに本来買い物ってのは楽しむものだと思ってます
参考程度にヌメ革ランドセルがオーダーできる大手だと土屋鞄さんと、神田屋さんで見てきました。
神田屋さんは加工がしてあって染みとかつきにくいっぽかったです。



でも結局選ぶのは好きなの選べばいいということ

ここまで革マンセー!な記事を書いておいてなんですが
実は最近高学年になるとランドセルを使わない学校もあるみたいで結局6年間使わなかった。っていうこともあるそうです
この辺はもしかしたらとんでもない色柄選んじゃった子が大きくなって恥ずかしくて持ちたくないって言い出した子が増えたんじゃ…なんていう無粋な意見は置いといて
短期間と割りきってあえて安くて気に入ったものを購入し、数年後買い直すという選択肢も増えた分楽しみ方が増えたと考えるべきかもしれません
最高級が一番いいか?ってとこになると正直重い荷物を運ぶだけならケリーバッグより私のカリマーのバックパックのほうが間違いないですからね。

最後に工業化がすすんだこの業界でもこんな素晴らしい技術と想いを込めてランドセルを作ってくれる人たちがいるんだというこの動画でしめたいと思います


「手」が育む子供たちの未来 ~ランドセル製造・大峽製鞄~ 皇室御用達ランドセルができるまで



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